健康麻雀ってこんなに面白い

「健康麻雀」、ずっと前から気になっていたが、近所の人に誘われて、やってみると、これが面白い。生まれてこの方、70年近くも知らなかった赤の他人と、自己紹介もなく、いきなり卓を囲んで、ちーだ、ぽんだ、ロンだ、役満だ!と熱くなった。久しぶりの牌の感触に我を忘れて麻雀に熱中。朝の9時半から始めたのに、私が遅いため、なかなか、半荘が終わらなかったが、誰も文句を言う人はいなかった。Tさんが、あらかじめ、麻雀仲間に【遅い人が参加する】と言ってくれたのだ。それにしても、【健康麻雀】、文字通り、1円も1ドルもかけないのに、次第に熱くなってくる。いやいや、もともと金を賭ける必要などない。将棋だって囲碁だって、すべて、ゲームを楽しむのが本来の役目。娯楽って、元来、そんなもんでしょう。金がかかると、殺気立ってきて楽しむどころではない。やれ、「いかさまだ!」とか、「早くやれ‼」とか騒ぎ立て、挙句の果ては、負けた腹いせにみんなの前で、雀卓をひっくり返す。買っても負けても、あまりいいもんじゃありません。負けがこんでくると生活が立ち行かなくなり、家庭は崩壊。夜逃げなど頻繁におこる・・・。いやな渡世。しかし、「健康麻雀」は違う。なんてったって、役満振り込もうが「はこてん」になろうが、びた一文、相手に金を払う必要はない。半荘が終わっても、すぐ次の半荘に入りたい。そして、「いーちゃん」が終わって点棒を数え始める。なんと、新参者の私がダントツ。昔のようにテンピンのピンで金を賭けていたら、10万円以上勝っていて、うはうは、だったかもしれない。しかし、私は麻雀からあまりにも長期間、離れていたため、基本のルールも忘れていて、チョンボばかり。これでは、ゲームに勝ったのではない。みんなが遊ばせてくれたのだ。ともかく、久しぶりなので、17牌も両手では持ち上がらない。10牌ほど抱えて卓の中央に出すと、汗が噴き出てくる。麻雀が好きでたまらない好々爺の集まり、それが「介護予防教室・うぐいす」だった。頭と両手はやたらと使うのでボケ防止にはピッタリ。