50年ぶりにパチンコ台に向かって・・・

50年ぶりにパチンコ台に向かってみたら、これが面白いのなんのって!

当時は、完全手動式だったので、右手は、ばねを延々とはじいて玉を飛ばす。左手は球をはじくこともできず、時々、パチンコの受け皿というか、右斜めに少し傾いている受け皿に、当たりの球がどんどんたまってくる。時折、飛ばした球が、偶然にも、大当たりのチューリップに入ってしまうと、大変。軍艦マーチの景気のいい曲がバカでかい音量で店内中に響き渡り、うるさいのなんのって!!(大当たり!と店員さんが大声で褒めてくれたうえ、大業に拍手して景品をくれるのだ!)つまり、球があふれ出てくるとき、受け皿からこぼれないように、時々、受け皿の中の銀色に輝く金属の球をかき回す。それぐらいしか、左手は使えない。あまり役に立たないのが左手の運命。これって、やばくない?もし、事故などで右手を失ったら、あなたはどうします?何もできなくなってしまいます。右手が使えないと、ありとあらゆることが出来ない。顔を洗えない。歯も磨けない。それどころか、ペンも持てずお箸も持てない。つまり、何にもできない。

木偶の棒になってしまうのです。一番困るのが、何といっても、トイレ。まず、お尻が拭けない。これだけは、看護婦さんに頼むわけにもいかない。小便も、うまくできない。左手で、あんな複雑な動きが取れるもんですか。あと、不自由なことはきりがないが、頭を掻くのが

とても難しい。第一、かゆい所へ手が届かない。